権力継承10年の金正恩氏、今後の10年は? 韓国の専門家に聞く

有料会員記事

聞き手・神谷毅
[PR]

 北朝鮮金正恩(キムジョンウン)総書記が実質的に権力を継承してから、今月下旬で10年になる。北朝鮮関連事業のコンサルタント会社の会長として、複数の北朝鮮の関係者と接触を続ける兪ワ寧(ユワニョン)氏(58)に、北朝鮮側がこの10年間と今後をどうみているのか聞いた。

 ――金正恩氏は、北朝鮮の権力層にどのように評価されているのでしょうか。

 「正恩氏の父の故金正日(キムジョンイル)総書記は人々に肉声を伝えたことはほとんどなかったが、正恩氏は権力継承直後から演説などを行った。当時、(正恩氏の祖父である)金日成(キムイルソン)主席の死去から十数年ぶりに、最高指導者の、しかも若き指導者の肉声を聞き、権力層のみならず人々も新鮮さと変化を感じ取ったと聞いている」

 「正恩氏は最近、父の故金正日(キムジョンイル)総書記の生誕地として北朝鮮では『聖地』とされる白頭山に近い、北東部の中朝国境にある三池淵の都市開発を積極的に行っている。平壌には5万世帯分の住宅を建設中だ。暮らしに関わる政策に注力することで、住民の支持は高まっている。北朝鮮の権力層からはそう聞いている」

 ――一方で正恩氏は権力継承の後、粛清を繰り返す「恐怖政治」を行ってきました。

記事の後半では、金正恩氏の統治スタイルが周囲にどんな影響を与えているかや、今後の米朝・日朝関係について、兪氏の見方を聞いています。

 「正恩氏の統治のスタイルは…

この記事は有料会員記事です。残り1030文字有料会員になると続きをお読みいただけます。