IAEAとイラン、核施設でのカメラ査察再開で同意

テヘラン=飯島健太
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 国際原子力機関(IAEA)がイランとカメラによる核関連施設の査察の再開で同意した。核合意をめぐる米国とイランの間接協議が行き詰まる一方、イランは核開発を拡大しており、緊迫は続く。

 IAEAは15日の声明で、テヘラン近郊の核関連施設で年内にカメラを交換し、査察を再開すると述べた。グロッシ事務局長は「核開発の情報を継続的に収集できる重要な進展だ」と強調。イランのアブドラヒアン外相は地元メディアに「いくつかの懸念を取り除く良好な同意だ」と評価した。

 グロッシ氏は17日に記者会見を開いて経緯を説明する。

 この施設では、核兵器の原料になるウランの濃縮に使われる遠心分離機が製造され、IAEAはカメラ4台で監視してきた。だが、イランは6月、イスラエルの工作でカメラが破壊されたと主張。捜査を理由にカメラの交換を拒否していた。

 米国とイランは11月末、5カ月ぶりに核合意をめぐる間接協議を再開。米国の経済制裁とイランによる核開発の制限に関する交渉だが、イランは米国に強硬な要求を突き付け、大きな進展はない。

 イランは現在、濃縮度60%のウラン製造を推進。IAEAによる抜き打ち査察を拒否し、カメラの録画映像は制裁緩和まで閲覧させない方針だ。(テヘラン=飯島健太