「五輪は難しい」 苦悩のメダリストに届いたライバルからのLINE

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加藤秀彬
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 「陸上競技って難しいな」

 今夏の東京オリンピック(五輪)出場をかけた6月の陸上日本選手権。男子100メートルの準決勝で敗退したケンブリッジ飛鳥(ナイキ)は、こう言って会場を去った。

 無理もなかった。

 本来、東京五輪が開かれるはずだった2020年には3年ぶりの自己ベストとなる10秒03を出し、日本ランキングでもトップだったからだ。

 この1年に、何があったのか。

シーズン序盤の違和感

 今年3月、宮崎県であった大会で雨の中、同じ組の山県亮太セイコー)に100分の1秒差で競り勝った。後半の勝負強さは顕在だった。

 このとき、左もも裏にわずかな痛みを感じた。走ることはできる程度の、わずかな違和感だ。

 東京五輪に出るためには、選考会の日本選手権が終わるまでにレースで標準記録(10秒05)を突破する必要があった。

 このケガとどう付き合っていくか、悩んだ。

 「もう少し痛かったら思い切…

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