ビル火災に遭遇、命を守る方法は? 3階以上ならば「くの字」呼吸も

矢田文、神田明美
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 大阪市北区で17日に発生し、多くの人が巻き込まれたビル火災。もしも自分がビルの中にいるときに火災が起きたら、どう避難すればいいのか。京都市消防局と神戸市消防局の担当者に聞いた。

 火災に遭遇したときはまず、煙に巻かれないことが大事だ。煙による一酸化炭素中毒で命を落としかねない。煙は部屋の上の方にたまるため、姿勢を低くして、場合によっては床にはいつくばり、ハンカチを口にあてて浅めの呼吸をしながら逃げる。

 ビルの2階以上のフロアにいる場合は、第一に階段での避難を考える。階段に防火扉がある場合、避難した後は階段に煙が入ってこないように、防火扉を閉める。

 すでに煙が充満して、階段からは逃げられない場合には、避難はしごで逃げるほか、ベランダやひさしなどに移って助けを待ったり、隣接する建物に移動したりする方法もある。2階であれば窓にぶらさがってから地面に下りられる場合があるが、3階以上からのぶらさがり避難は危ないという。

煙が入ってきたら「くの字」

 3階以上で、避難はしごやベランダ、ひさしでの避難も難しい場合、窓があり煙がまだ来ていない、別の部屋へ逃げて一時避難スペースを確保し、助けを待つ方法もある。煙が入ってくるのを防ぐため、ドアと壁のすき間や鍵穴をテープなどで目張りをし、窓から助けを求める。

 煙がその部屋にも入ってきたら、窓から上体を出して、「くの字」に腰を曲げて頭を地上側へ向ける。煙を避け、外の空気を吸うためだ。

 煙が充満して逃げる方向がわからなくなることもある。ビルを利用する際には、念のため、どこから入ってきたかや誘導灯を確認しておくことも命を守ることにつながる。

 京都市消防局は、2019年の京都アニメーションの火災後、「火災から命を守る避難の指針」をとりまとめた。指針のパンフレットを消防局のホームページ内(https://www.city.kyoto.lg.jp/shobo/cmsfiles/contents/0000267/267003/kasaikarainotiwomamoru.pdf別ウインドウで開きます)で見ることができる。(矢田文、神田明美)