実はみずほだけじゃない 金融機関のシステム障害、なぜ止まらない
西尾邦明 江口英佑 細見るい
金融機関のシステム障害が止まらない。最近ではみずほ銀行が行政処分を受けたばかりだが、ほかの銀行でもトラブルはあり、発生件数は全国で年約1500件に上る。システム統合や新たなネットサービスの導入が進んだことなどが背景にあるものの、それに見合った投資や人材確保が足りないのが根本原因だ。金融庁も対策に乗り出した。
「給料が振り込まれていない」
セブン銀行のコールセンターに8月23日午前、利用者から問い合わせが相次いだ。同行が急いで確認すると、給料の振り込み処理がされていないことが発覚。同日午後8時55分までに処理を終えたが、顧客への影響は1059口座、1億500万円におよんだ。同日午前0時から6分間、基幹システムに高い負荷がかかったのが原因だという。
システム障害は、みずほ以外…