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無色無臭、一酸化炭素の怖さ 0・5%でも1~2分で死亡

大阪・北新地のビル火災

杉浦奈実、野中良祐
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 大阪・北新地の火災では、被害者の多くが一酸化炭素中毒で亡くなっていたという情報もある。どういう症状なのか。

 医学事典の「MSDマニュアル」によると、一酸化炭素は無色無臭で、吸い込むと血液による酸素の運搬が阻害される。濃度によるが、一酸化炭素を吸うと、軽度では頭痛、吐き気、めまい、中~重度では、判断力の低下や意識の消失、けいれんなどが起こる。重度だと多くの場合、死に至る。

 東京消防庁の資料によると、空気中の一酸化炭素濃度が0・01%程度でも、頭痛を覚えることがある。0・07~0・1%の環境に3時間ほどいると脈が速くなり、意識障害をきたす。0・5~1%では、1~2分で死亡するとされる。

 消防白書によると、ここ数年の火災では一酸化炭素中毒による死亡が3割ほどを占め、やけどと並んで最も多い死因のひとつになっている。

 軽度の場合は新鮮な空気を吸うことで回復するが、中~重度だと自力で動くことは難しく、助けが必要になるという。重度の場合、高濃度の酸素を吸わせて治療する。(杉浦奈実、野中良祐