「私にとって、なくてはならない場所だった」 火災のクリニック患者

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 大阪の中心街の雑居ビルで起きた放火殺人事件で、火元とされる心療内科の医院「西梅田こころとからだのクリニック」は、心の不調を訴える人や、社会復帰や職場復帰をめざす人たちを支えていた。

 「私にとって、なくてはならない場所だった」。大阪市此花区の女性(28)は朝日新聞の取材にそう話す。心の不調を覚え、3年前から夫の付き添いで通っていた。事件の3日前にも訪れたばかり。発生の一報で心配になり、夫と現場のビルに駆けつけた。「先生や看護師さんが無事であることを願っています」

 JR大阪駅から徒歩約5分の好立地にあり、深夜まで診療する日もあったことから、近くの企業に勤める会社員らの患者も多かったという。

 男性会社員(54)は約3年前、会社帰りにも利用できるこうしたクリニックを探し出し、初めて受診した時のことが忘れられない。院長は「昼間に働き、通院できなくて困っている人のために」と夜間診療を開いた理由を説明してくれた。「私のような苦しい気持ちを持っている人に寄り添ってくれるクリニックだ」と勇気づけられたという。約4年前から通院する大阪市の50代の女性会社員は「午後10時ごろまで診療してもらえる日もあり、働いている人が来やすかった」と言う。

患者同士の掲示板 院長を高く評価

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