「移民・難民を道具にした」 EU、人道危機を招いたベラルーシ非難

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ブリュッセル=青田秀樹、ベルリン=野島淳
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 欧州連合(EU)は16日の首脳会議で、ポーランドなどEU加盟国に移民・難民の送り込みを図って人道危機を起こしたとして、ベラルーシのルカシェンコ政権に「強い非難」を表明した。ベラルーシへの航空便の利用に制限をかける要請などに中東諸国が応じた効果もあり、同国への新たな入国者は減ったものの、越境の試みは今も続いており、問題の解決は遠い。

 ベラルーシ経由でEU加盟国をめざす人の流れはこの夏、急拡大した。主な越境先はリトアニアラトビアからポーランドへと広がり、国境地帯に壁やフェンスを設ける動きも相次いだ。EUは反政権派の弾圧を続けるルカシェンコ政権に制裁を重ねており、移民・難民の送り込みは、EUへの報復攻撃とみている。

 EU27加盟国の首脳がまとめた合意文書は「移民・難民を道具として使い、人道危機を起こした政権を強く非難する」と表明した。

 移民・難民の送り込みに関しては、ベラルーシの国境管理の当局者らのほか、手を貸したと判断した航空会社やホテル、旅行会社にもEU域内の資産凍結などの制裁を発動しているが、首脳らは「必要なら、さらなる制裁を科せるように備えておくことが大事だ」との考えで一致した。

 首脳会議後に記者会見したド…

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