M-1ファイナリストに聞く オズワルドが探し続けた漫才師の風格

有料会員記事

聞き手・西田理人
[PR]

 白シャツにサスペンダーがトレードマークのオズワルドは、3年連続の決勝進出。独特のスローテンポと間をいかし、関西の話芸とは異なる、妙味あふれる漫才を作り上げてきた。今年は三度目の正直となるだろうか。

オズワルド

畠中悠(34)=北海道出身=と伊藤俊介(32)=千葉県出身=が2014年に結成。吉本興業所属。スローテンポで間をいかした独特の漫才は、ネタの構成や言葉選びも秀逸でまさに職人芸。今年7月には「ABCお笑いグランプリ」でも優勝を飾った。

 ――3年連続の決勝進出、ファンの皆さんも「次こそは」と期待されていると思います。

 伊藤 はい、今度こそ優勝します。これがラストチャンスだと思いますので。

審査員から「正反対のアドバイス」

 ――この1年間はどのように取り組んできましたか。

 畠中 昨年の決勝で、審査員のダウンタウン松本人志さんとオール巨人師匠に、正反対のアドバイスをいただいて。2人の言葉の意味を考えながら、ネタを作る1年でした。

 ――2人はなんておっしゃったんですか。

 畠中 松本さんは「オズワルドは、もっと声を張らない静かな漫才を見たい」、巨人師匠は「最初から大きな声で突っ込んだ方が良かったのでは」と。

 ――今夏の「ABCお笑いグランプリ」で優勝した時は、スローテンポな始まりからだんだんと伊藤さんのツッコミのボルテージが上がっていく形でした。

 畠中 大会が終わったあとに、松本さんがツイッターに「良いあんばいでした」と書き込んで下さったんです。「あのとき言ったこと、出来ているぞ」という意味なのかなと思ってうれしかった。もちろんM-1の舞台ではまたどうなるのか分かりませんけど。

 ――テレビのお仕事などもあって、今年はなかなか多忙だったのでは。

 伊藤 ネタ合わせは移動の合間とか深夜とか。むりくりひねり出す感じでしたね。

 畠中 去年と比べてネタを作る時間が全然なかったので、少ないネタを研ぎ澄ましていこうと。一方で舞台に立つ機会はたくさんいただいたので、一つ一つのセリフの言い方や細かいところの微調整はずいぶん重ねてきました。

 伊藤 特にネタの見せ方は変わってきていると思います。間の取り方とか声の大小とか。より漫才師らしくなってきたと思うので、今年はぜひそこに注目してほしいです。

2人そろって「イタキショ」コンビ

 ――ネタの中では、畠中さんが天然キャラ、伊藤さんが冷静で理路整然というイメージです。普段はどんな感じですか。

 畠中 伊藤は割とおっちょこ…

この記事は有料会員記事です。残り978文字有料会員になると続きをお読みいただけます。