M-1ファイナリストに聞く ゆにばーす「優勝で引退」ってほんと?
実力派の男女コンビ「ゆにばーす」が3年ぶりにM-1決勝の舞台に帰ってきた。ストイックに勝負にこだわる理論派の川瀬名人と、天真爛漫(てんしんらんまん)なキャラクターが魅力のはら。インタビューでは勝負にかける思いが強すぎて、ナイーブな一面ものぞかせることに……。
ゆにばーす
はら(32)=神奈川県出身=と川瀬名人(37)=奈良県出身=が2013年に結成。男女コンビならではの愛嬌と芸域の広さで、独自の世界観を作り上げる。17年と18年にM-1決勝に進出。
――3年ぶり3度目の決勝進出となりました。再びここまで上がってくるのは相当大変だったのでは?
川瀬 大変でしたが、自分たちを追い込んでやってきました。何とか戻ることができて、ほっとしています。
はら 昨年(準決勝で敗退、敗者復活戦も2位で決勝進出を逃す)は絶対に行ける自信があったので、なかなかショックでした。昨年の自分たちを超えられているのかと思うと少し不安なところもあったので、今年また決勝へ進めたのは本当にうれしかったです。
「M-1優勝で引退」を公言
――川瀬さんはかねて「M-1を優勝して引退する」と公言しています。そこまで強い思いを抱いているのはなぜですか。
川瀬 そもそもM-1で優勝するために、僕は芸人になったからです。大学で何年か留年していた時に、甲子園球場で高校球児たちが涙を流す姿に感動して、「僕もそれぐらい頑張れることがあったら」と思ったんです。その年たまたま見たのがパンクブーブーさんの優勝したM-1で、「これだ」と思った。だから優勝してしまったら、もうそれ以上続ける意味はないかな、と。
――2人がコンビを組んだきっかけは。
はら 私はもともと女性同士でコンビを組んでいたんですが、解散時に「次の相方は気を使わない人がいいな」と思ったんです。となるとお笑い養成所時代の同期だと思って、面白いツッコミの人を脳内検索したら、思い付いたのが川瀬でした。
川瀬 僕も同じ時期にコンビを解散して、次の相方を探していたんです。6人くらいと試しに漫才をしてみた中で、最もウケたのがはらさんだった。それでコンビを組もうと声を掛けました。
――養成所時代の同期として、それぞれどんなイメージを抱いていましたか。
川瀬 言い方は良くないかもしれませんが、あまり身なりを気にしないタイプなんだな、と。でもそれが個性的で面白かった。
はら 否定はできない。
――はらさんから見た川瀬さんは。
はら 本当にガリガリで、服もぼろぼろ。川瀬は実際にしばらく野宿生活をしていたので、壮絶な人生を送っている人がいるなと思っていました。エピソードが強い、というイメージですね。
話しやすい同期だったのに…
――コンビを組んで、イメージは変わりましたか。
はら コンビ結成前は話しや…
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