金正日氏死去10年、「強国に押し上げた」と強調 全国で3分間黙禱

ソウル=神谷毅
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 北朝鮮金正日(キムジョンイル)総書記が死去してから10年となった17日、中央追悼大会が開かれ、金日成(キムイルソン)主席と正日氏の遺体が安置されている平壌の錦繡山(クムスサン)太陽宮殿を金正恩(キムジョンウン)総書記が訪れた。朝鮮中央通信が18日、報じた。

 崔竜海(チェリョンヘ)最高人民会議常任委員長は追悼の辞で、「金正日総書記は社会主義を守り、わが国を尊厳ある強国の地位に押し上げた」と業績をたたえた。

 同通信が配信した記事では「金正恩同志の思想と領導を心から支持し、『わが国第一主義』の時代を果てしなく輝かせ疾風怒濤(しっぷうどとう)のように進んでいく人民の前途には、常に勝利と栄光だけがある」と伝えた。経済制裁新型コロナウイルス対策の国境封鎖などで経済難が続く中、自給自足の体制運営を続けるため、国内の忠誠心と結束を高める狙いがあるとみられる。

 同通信によると、17日正午、全国で一斉にサイレンが鳴らされ、全ての党員と人民、人民軍の兵士が太陽宮殿を向いて3分間黙禱(もくとう)した。全国にある日成氏と正日氏の銅像と肖像画には市民や人民軍将兵、学生らが献花。地方でも追悼大会などが行われ、正日氏の業績を収めた記録映画が上映されたという。(ソウル=神谷毅)