「死ぬ前に思い出す試合」 JFL昇格に導いたベテラン有終の美飾る

稲垣康介
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 新宿区が本拠のサッカークラブ、クリアソン新宿が18日、名古屋市港サッカー場で、日本フットボールリーグ(JFL)昇格をかけたFC刈谷(愛知)とのJFL・地域入れ替え戦に臨み、4―0で大勝した。来季はJリーグ3部の一つ下のJFLに舞台を上げる。

 クリアソンは歌舞伎町、神楽坂新大久保など多様性あふれる新宿の街とともに歩むことを掲げる。「サッカーを通じて感動を創造し、人々の結び目になる」を理念に多国籍の子ども向けの大会開催や、コロナ禍で苦しむ地元の飲食店の支援など地域への貢献活動も精力的にやってきた。新宿区と多文化共生への貢献を期待され、包括連携協定も結んでいる。

 Jリーグ入りをめざし、今年2月にはJリーグから参入の前提となる「百年構想クラブ」に認められた。

 今季は関東リーグ1部を初制覇し、その勢いで全国地域サッカーチャンピオンズリーグも突破して、この日の決戦を迎えた。

 昨季までJ1サガン鳥栖に所属し、J1通算365試合の出場経験を持つ小林祐三選手(36)はこの日が現役最後の試合と決めていた。「最高の仲間と積み上げた自分のキャリアのハイライトとして色濃く刻まれる試合。死ぬ前にも思い出すんじゃないですかね」。有終の美を飾り、試合後は仲間とともに涙を浮かべ、詰めかけたサポーターの声援に応えた。稲垣康介