雪で立ち往生44時間 運転手が感じた命の危険 2020年末の教訓

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東谷晃平、堀川勝元
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 近年、頻発する「ドカ雪」。高速道路や国道で、多数の車が巻き込まれる立ち往生が相次ぐ。長時間にわたって車中に閉じ込められると、命にもかかわりかねない。この冬、新たな取り組みが始まった。

 昨年12月半ば。冬型の気圧配置が強まり、新潟県内は山沿いを中心に雪が降り続いていた。

 同月16日午後2時ごろ、トラックの運転手になって5年目だった男性(27)は、新潟市内で5トントラックに酒類を2トン積んだ。関越道に乗るため、小出インター(新潟県魚沼市)へ。翌朝、群馬県高崎市内で荷を下ろす予定だった。

数十時間にも及ぶ車両の立ち往生は、人命にも影響しかねません。国は「人命が最優先」として、この冬から、道路上での立ち往生を防ぐための新たな取り組みを始めています。記事後半で紹介しています。

 「異常な降り方だな」

 午後8時前、関越道に入ると、まもなく渋滞が始まった。「そのうち動くだろう」。近くにいた知り合いの運転手とも連絡し合い、当初は焦りはなかった。しかし、4時間、8時間と経っても動く気配がない。空腹が襲ってきても食べるものはない。

 トラック後部にあるマフラー…

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