イサム・ノグチ設計の橋の欄干が破損 鉄筋も露出、車の事故が原因か
松尾葉奈 比嘉展玖
日系米国人の彫刻家イサム・ノグチ(1904~88)が設計した広島市中区の西平和大橋の欄干の一部が破損していることが19日、わかった。
広島中央署によると、19日午前1時ごろ、10代の男性が運転する乗用車が、西平和大橋南側の縁石に接触した後、北側の欄干に衝突。車は横転し、乗っていた10代の男性3人のうち2人が軽傷を負ったという。署はこの事故で、欄干の一部が破損したとみている。
破損したのは、コンクリート製の欄干。そのうち柱1本は、上部が削られるように折れており、中の鉄筋も露出していた。付近の手すりにはこすれたような跡もあった。
県などによると、西平和大橋は全長約100メートルで、1952年に完成。イサム・ノグチが、平和大橋とともに欄干を設計した。(松尾葉奈、比嘉展玖)
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