全国の雑居ビルに立ち入り検査へ 避難路確保に向け階段など重点的に

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 大阪市北区の雑居ビル内のクリニックで起きた放火殺人事件を受け、全国の消防本部は雑居ビルの緊急立ち入り検査を行う。この雑居ビルには階段が一つしかなく、被害者が逃げ遅れる原因の一つになったとみられることから、類似の建物の階段や通路の維持管理状況を重点的に点検する。

 金子恭之総務相は19日、クリニックが入っていた雑居ビルと同じような全国の建物約3万棟について、緊急立ち入り検査を実施するよう全国の消防本部に要請した。ビルに屋内階段が一つしかなく、不特定多数の人が利用する施設が3階以上にある「特定一階段等防火対象物」が対象だ。

 大阪市消防局は金子総務相の要請に先立ち、放火殺人事件が起きた17日から立ち入り検査を開始した。対象は市内5480カ所の雑居ビルで、19日までに北区や中央区を中心に約1千カ所で実施した。

 通路や階段などに避難の支障となる物が置かれていないか、防火戸の閉鎖を妨げる物はないかなどを点検する。消火器や誘導灯、自動火災報知機、スプリンクラーなど各建物に応じて設置が義務付けられている消防用設備の設置に不備がないかも確認する。消防法令違反がある場合は、改善指導する。同市消防局の担当者は「消防職員を総動員して年末までに対象の雑居ビルすべてへの立ち入り検査を行う」とする。

 京都市消防局は20日朝、国からの立ち入り検査の要請を受けて緊急の消防署長会議を開催。具体的な点検項目や実施態勢などを確認した。市内の対象ビルは約1400件。このうち緊急性が高いと判断した約530件は20日~1月31日に検査を行う。

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