袴田さんに「自由与えて」 再審求める署名7100筆、裁判所に提出

新屋絵理
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 静岡県で1966年に起きた強盗殺人事件で死刑確定後に釈放された袴田巌さん(85)の支援者らが20日、再審開始を求める署名7100筆を東京高裁に提出した。再審を認めない東京高裁決定を最高裁が取り消したため、高裁でやり直しの審理が続いている。会見した姉の秀子さん(88)は「裁判所は巌に自由を与えてほしい。まっすぐに巌のほうを向いて審理してほしい」と話した。

 署名は昨年2月から今月にかけて「無実の死刑囚・袴田巌さんを救う会」の支援者らが集会などで集めた。合わせて提出した請願書では「『疑わしきは被告人の利益に』という刑事裁判の鉄則と人道的良心に従った決定を」と求めた。

 袴田さんは1980年に死刑が確定。2014年に静岡地裁が再審開始を認めたため釈放された。東京高裁は再審開始を認めなかったが、最高裁が昨年12月、これを取り消して審理を高裁に差し戻した。弁護団は、有罪の根拠となった証拠が捏造(ねつぞう)された可能性を指摘している。(新屋絵理)