オミクロン株への有効性期待 塩野義が開発中の新型コロナ飲み薬
田中奏子
塩野義製薬は20日、開発中の新型コロナウイルス感染症の飲み薬について、変異株のオミクロン株にも有効性が期待できると明らかにした。年内に厚生労働省に承認申請することを目指して最終段階の臨床試験(治験)を実施している。
開発中の飲み薬は錠剤のタイプで自宅などで療養する軽症者向け。1日1回、5日間服用することを想定している。試験管での実験では、オミクロン株でもウイルスの増殖を抑えることができたといい、有効性が期待できるとしている。重症化を防ぎ、発熱やせきなどの症状を改善できると見込む。
同社は9月から、飲み薬について2千人を対象にした最終治験を実施中。すでに生産を始めていて、来年3月末までに100万人分の生産を完了させる計画。
同社はほかに、コロナのワクチン開発も進めており、来年3月までの実用化を目指している。オミクロン株に対応した、ワクチンのもととなる抗原の設計を完了させたという。(田中奏子)
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