「ダダカン」糸井貫二さん死去 101歳「前衛芸術史に大きな足跡」

福岡龍一郎

 仙台市を拠点に活動した「ダダカン」の通称で知られる前衛芸術家の糸井貫二(いとい・かんじ)さんが19日、老衰で亡くなった。101歳だった。生前の意向で、葬儀は行わない。

 東京都出身。幼いころに叔父から聞いた、既成概念を壊す芸術思想「ダダ」に興味を持ち、1960年代から仙台市を拠点に「ダダカン」として表現活動を始めた。64年の東京五輪では聖火ランナーが走る前の東京・銀座を全裸で走るなど路上で裸体になるパフォーマンスを続けた。

 80年代からは仙台市の自宅にこもり、独自の表現活動を続けた。親交のあった県美術館の元副館長の三上満良さん(66)は「名声とは無縁に、晩年まで自分の表現活動を貫かれた。戦後の前衛芸術史に大きな足跡を残した方だった」と話した。(福岡龍一郎)