仕事の8割ドッキリ? 「金沢の暴れ馬」馬場アナを支えた夢ノート

有料会員記事

小島弘之
[PR]

 飲めもしない350ミリリットルの缶ビールを駅で購入し、馬場ももこ(現在30)は新幹線の窓際に置いた。

 この日の面接担当者は、退屈そうに机の下でスマホを触っていた。地元・新潟から、はるばる他県のテレビ局に足を運んだのに……。2013年秋――。当時は、二十歳過ぎの大学生。口に含んだビールは苦く、憂鬱(ゆううつ)な気分は紛れなかった。

50社全敗、花柄のノートに感情を殴り書き

写真・図版
最初に買った花柄のノート(左)と、現在使っている鍵付きのノート=金沢市内、近岡正大撮影

 北は青森、南は佐賀まで。「身の程をわきまえて」キー局は受験せず、地域密着の報道を志して地方局のアナウンサー採用試験を受けた。

 だが50社全敗。最後の2~3人まで残って落とされる時は、3回デートした相手から音信不通を食らった気分になる。帰りの新幹線では、人目を気にせず泣きじゃくっていた。

 でも泣いても仕方がない。面接からの帰り道、涙を拭き、実家近くの文房具店で買ったかわいい花柄の小さなノートを取り出して、感情を殴り書きした。

 「何回も落ちてつらい」

 「私は緊張しいで、力を発揮できず悔しい」

 それをビリビリに破って、駅のゴミ箱に捨てて帰る。就職活動中は、そんな日々だった。

1冊の花柄のノートが、今では全国放送にも出演する馬場アナの原点になりました。「私の絶対的な味方」というノートを通して、「金沢の暴れ馬」の異名をつけられるようになった背景や、等身大の姿に迫ります。

 就活の費用は、両親や祖父母…

この記事は有料会員記事です。残り2824文字有料会員になると続きをお読みいただけます。