容疑者でも「生かす」、真相への使命 京アニ事件被告の元主治医

有料会員記事大阪・北新地のビル火災

華野優気
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 大阪市北区の雑居ビル内のクリニックで17日に発生した放火殺人事件で、容疑者の男は意識不明状態にある。室内への放火で多くの犠牲者が出た事件での容疑者の命。2年前の「京都アニメーション」放火殺人事件で被告の男を主治医として治療した医師が21日、朝日新聞の取材に思いを語った。

 「傷病者の背景を問わず重症熱傷もしくは一酸化炭素中毒の高次医療が必要であれば(中略)センターで受け入れます」

 鳥取大医学部付属病院救命救急センター鳥取県米子市)の上田敬博教授(50)は18日、自身のSNSにそう書き込んだ。「仮に容疑者の男の治療の依頼がきたなら、全力を出し切って一命を取り留めたい。たとえ容疑者であっても必ず生かさなければいけない。それを知ってほしい」

 今回の事件で、谷本盛雄容疑者(61)は25人の命を奪った疑いが持たれている。その中で「生かす」という思いを抱く根底にあるのは、2年前の4カ月間にわたる日々だ。

重圧で悪夢にうなされた

 京アニ事件2日後の19年7…

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