負の遺産に耳閉ざす首相、一方で抱きつき作戦も 臨時国会終わる

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磯部佳孝 安倍龍太郎
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 岸田文雄首相が初の予算委員会に臨んだ臨時国会が終わった。18歳以下への10万円給付や、国の基幹統計のデータ書き換え問題などが浮上したが、政府方針をすぐさま転換するなどして追及をかわした。一方、安倍、菅両政権が残した「負の遺産」の解消を求める声には、耳を閉ざし続けた。

 「丁寧さ」「聞く力」のアピールを狙った首相だが、安倍、菅両政権から続く「負の遺産」にはどう向き合ったのか。

 野党は21日の参院本会議でも、安倍政権下で起きた森友学園の問題をただした。政府は15日、財務省の公文書改ざんを強いられて自死した同省近畿財務局職員の妻が国に損害賠償を求めた訴訟で、請求を認める「認諾」をした。

 立憲民主党の杉尾秀哉氏は、認諾によって真相解明の道が閉ざされたとする妻の話に触れ、首相にこう迫った。「真摯(しんし)に説明責任を果たすというのなら、(妻に)認諾の理由の説明と謝罪をしてもらえないか。被告と原告の関係という言い訳は通用しない」

 しかし、首相は指摘に耳を貸さず、「原告と被告の立場であるので直接お会いすることについては慎重に対応したい」と、それまでの予算委と同様の答弁を繰り返した。そもそも森友問題の再調査については、10日の代表質問会計検査院の調査や検察での捜査が終わっていることを挙げ、「結論が出ているものと承知している」と早々に幕引きを強調していた。

「菅政権で終わっている」

 菅政権で起きた日本学術会議

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