フィリピン、秒速75m台風が引き裂いた町 40万人避難、足りぬ食

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宋光祐、シンガポール=西村宏治
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 猛烈な台風22号が直撃したフィリピンで、中部と南部を中心に被害が広がっている。国家警察は20日、死者が少なくとも375人に上ると明らかにした。56人が今も行方不明のままで、犠牲者は今後も増える恐れがある。約40万人が避難したが、交通や通信が遮断されているため、被災地では水や食料の確保が困難になっている。

 台風22号は猛烈な勢力で東部シャルガオ島に16日午後に上陸した。最大瞬間風速は秒速75メートルを記録し、リゾート地が集まる中部と南部を横切った。フィリピン赤十字は現場からの報告として、沿岸部が「完全な修羅場」となり、家屋や病院、学校などが「ずたずたになった」と伝えた。

 フィリピン赤十字のリチャード・ゴードン会長は21日、朝日新聞の取材に「道路にがれきなどが散乱し、被害の大きい地域に近づけていない。衛星通信などでようやく被害が明らかになってきたところで、犠牲者は今後も増える可能性がある」と語った。各地で食料や医療の支援も始めたが、量が足りていないという。

 さらに「被害地域は観光地で…

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