ウィシュマさん収容死の改善策、年度内の取りまとめ目指す 入管庁

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 スリランカ国籍のウィシュマ・サンダマリさん(当時33)が3月に収容先の施設で病死した問題で、出入国在留管理庁は21日、8月にまとめた調査報告書に盛り込んだ改善策の取り組み状況を公表した。職員の意識改革のための「使命と心得」の策定や全国の収容施設での医療体制の強化に向け、有識者らからの意見を踏まえて年度内の取りまとめを目指すとした。

 入管庁は報告書で、ウィシュマさんの体調悪化への対応に問題があり、医療体制などについて組織として取り組みが不十分だったと認めた。対応にあたった職員に「人権意識に欠ける」発言があったことも明らかにし、12項目の改善策を挙げた。プロジェクトチームを立ち上げて取り組みを進めている。

 入管庁によると、「使命と心得」の策定に向け、外部の有識者に加えて職員からも意見を集約して内容を検討。医療体制の強化については、医師ら5人による有識者会議で議論しているといい、ウィシュマさんが収容されていた名古屋入管では、非常勤医師を1人から4人に増員するなどの対応を先行して実施した。また、来年4月に「出入国在留監査指導室(仮称)」を入管庁本庁に設置する準備を進めているという。