凍霜害アラートシステムコン、大学生の優秀作をアプリに取り入れ

三宅範和
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 今年、山形県内産の果物に大きな被害をもたらした凍霜害を抑えるためのアラート(警報)システムを山形大生が開発した。来春から、上山市の農家を対象にしたスマホアプリに取り入れられ、栽培に役立てられる。

 警報システムの開発コンテストの表彰式がこのほど、同大(山形市)であり、最優秀賞に阿部優生(ゆうき)さん(理学部3年)、優秀賞に国分雄大さん(同4年)が選ばれた。

 それぞれが開発したのは、いずれも農地で観測された気象データなどを解析し、翌朝に霜が降りる可能性が高いと、地域ごとに警報を出すシステムだ。

 凍霜害に関しては、同大の奥野貴士・理学部准教授と上山市が共同開発し、現在、試験運用中の果樹栽培支援アプリ「かるほく」がある。これが来年度から本格運用される際に、阿部さん、国分さんがそれぞれ開発したシステムを、精度を高めた上で取り入れる予定だ。現在は前夜に出している警報を、夕方まで早められるようになるという。

 奥野准教授は「学生の開発したシステムが、大学の研究室と農地を結ぶ役割を担い、地域に役立つことができてうれしい。データの持つ力で、熟練した農家が感覚でしてきたことをシステム化できれば、新規就農にも貢献できる」と、評価している。(三宅範和)