減少したクニマスを秋田県に貸与 忍野村

佐藤靖
[PR]

 山梨県忍野村の県水産技術センター忍野支所で21日、クニマス20匹を移動させる作業があった。県が秋田県に展示飼育用として貸与しているクニマスが減少し、秋田県から追加貸与の要請を受けたため。一部は同県仙北市の「田沢湖クニマス未来館」で展示される。

 同センターによると、クニマスの寿命は3年から6年とされ、平均で4年とみられる。県は秋田県に2017年に10匹、19年に30匹を貸与したが7匹まで減ったため、今年度30匹を貸与することになった。すでに9月に10匹が送られた。

 作業は、秋田県や仙北市の関係者が見守る中、センターの職員が体長15センチほどのクニマスの幼魚20匹(1歳)を水と酸素を詰めたポリ袋に移し、発泡スチロールの箱に入れて運んだ。

 未来館では、現在4歳が7匹、2歳が4匹展示飼育されており、今回の20匹のうち4匹が加わる。残りは県の施設で飼育されるという。

 クニマスが縁で、田沢湖と西湖が「姉妹湖」の提携を結んで11月で10年になった。未来館の千葉俊成館長は「新型コロナウイルスが落ち着けば、富士河口湖町と交流したい」と話した。

 見送った同センターの青柳敏裕支所長は「秋田の人に愛され、自然保護啓発の象徴的な魚になってほしい」と願った。(佐藤靖)