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「どこも受け入れてくれない」コロナ後遺症患者の苦悩 院長の覚悟

有料記事新型コロナウイルス

川辺真改
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 治療法が確立されていないコロナ後遺症。専門外来を開設した石川県加賀市の「ながたクリニック」には全国から患者が訪れている。「迷子の患者をなくしたいんです」。永田理希院長(50)は力を込める。

 今年2月中旬、永田院長はある異変に気づいた。

 40代の女性が診察に訪れた。数週間前、クリニックの発熱外来を受診し、PCR検査で新型コロナウイルス感染が確認された女性だった。

 すでに感染症から回復しているが、頭痛やせき、嗅覚(きゅうかく)障害が残っていると訴え、こう語った。

 「どこにも受け入れてもらえなくて」

 当時、全国的に第3波が到来していた。

 「これは北陸でも同じような悩みを抱えた患者が増えるかもしれない」

 永田院長は予感した。

コロナ後遺症患者のための専門外来を開設すると、思わぬことが……。治療法が確立されていない中、クリニックでは一人ひとりにどう向き合っているのでしょうか。記事の後半で紹介します。

 女性の来訪から約1カ月後…

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