大阪・道頓堀の雑居ビルで立ち入り検査 放火事件受け 大阪市消防局

添田樹紀
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 大阪市北区の雑居ビル内のクリニックで起きた放火殺人事件を受け、市消防局は22日午前、市内の繁華街・道頓堀の雑居ビルで緊急立ち入り検査を実施した。階段や廊下に避難を妨げる物は置いていないか、防火戸はきちんと閉まるか、消火器や自動火災報知機などは設置してあるかを確認した。

 市消防局の職員3人は地上5階、地下1階建てビルで点検を行い、問題がないことを確認。予防部特別査察隊の中井孝暢(たかのぶ)係長は「避難階段は火災など有事の際の命を守る生命線。その重要性をビル関係者にしっかり伝えたい」と記者団に話した。

 市消防局は事件当日の17日から緊急立ち入り検査を開始。クリニックがあった雑居ビルと同じ「特定一階段等防火対象物」が対象で、屋内階段が一つしかなく、不特定多数の人が利用する施設が3階以上にある市内5480カ所すべてを年末までに回る計画だ。20日までに約3100カ所で実施したという。

 消防庁も19日、全国の同様の建物約3万棟への緊急立ち入り検査を要請した。(添田樹紀)