人気スターにレジェンドの退団 宝塚歌劇の2021年を振り返る

有料会員記事宝塚歌劇団

杢田光、田部愛、河合真美江
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 人気スターや伝説の男役のサヨナラに、コロナ禍の影響も続いた1年。宝塚歌劇の2021年を、担当記者が振り返ります。

ポッドキャストでも、担当記者が2021年のニュースについて語ります。

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轟さんならではの役ばかり

 杢田 今年はなんといっても轟悠(とどろきゆう)さんの退団に驚きました。男役を36年もつとめたレジェンドの去る日が来るなんて。

 河合 5組のトップスターの真ん中にいつもいらっしゃって。「風と共に去りぬ」のバトラー、「エリザベート」のルキーニなど、轟さんならではの役ばかり。和物の「長崎しぐれ坂」や退団公演「婆娑羅(ばさら)の玄孫(やしゃご)」も味がありました。

 杢田 雪組トップ望海風斗のぞみふうと)さんは、最後まで男役の高みを目指し続けました。コロナで退団が半年延び、ベートーベン役で4月に卒業。晴れ晴れとした表情を思い出すと涙目に……。

 河合 相手役の真彩希帆(まあやきほ)さんと歌や演技で高めあい、宝塚史に残るコンビでした。夏には、月組のトップコンビの珠城(たまき)りょうさんと美園(みその)さくらさんが退団しました。トップ就任の会見で、珠城さんの緊張感ただよう横顔が目に焼き付いていたので、作品ごとに成長を感じられて感無量。珠城さん、最後はのびのびと、まっすぐな若武者の楠木正行(まさつら)役がぴったりはまりました。

 杢田 花組は5月、緊急事態宣言下で宝塚大劇場千秋楽が無観客配信になりました。退団を控えるトップ娘役の華優希(はなゆうき)さんと瀬戸(せと)かずやさんは、画面ごしのあいさつでしたね。

 河合 画面のむこうのファンへ「拍手が聞こえました」と瀬戸さんがおっしゃって、拍手しているよと思いながら見守りました。

 そして6月には1年4カ月ぶりに新人公演が戻り、客席の熱気もすごかった。

 田部 7月には、宙組「デリシュー!」で107期生がデビューしました。次々とお菓子が出てきて、とにかく華やか。

 河合 大劇場の初舞台生のロ…

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    後藤洋平
    (朝日新聞編集委員=文化、ファッション)
    2021年12月23日11時54分 投稿

    【視点】私も轟悠さんの退団には本当に驚かされました。前職である報知新聞時代の2001年、東京宝塚劇場のこけら落としの取材をしましたが、トム(轟)さんはその時に舞台に立たれた春日野八千代さんのような、宝塚を象徴する存在として居続けるのだろう、と思って