前田裕二さんが見るイカゲーム 快進撃の理由と韓国エンタメの魅力

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聞き手・弓長理佳
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 多額の借金を抱えた人々が賞金を求めて生死をかけたゲームに挑む姿を描いた韓国ドラマ「イカゲーム」は、ネットフリックスで配信され、瞬く間に世界的ヒットとなった。韓国アイドルグループのコンテンツなども手がけるライブ配信サービス「SHOWROOM」社長の前田裕二さんに、同作の世界的ヒットの要因や韓国のエンターテインメントが持つ魅力について聞いた。

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 「バトル・ロワイアル」や「カイジ」などのデスゲーム系の作品がもとから好きなのもあって、配信開始からわりと早い段階で「イカゲーム」を見ました。

 僕は、良い作品には「共感を誘うベタなストーリーライン」があって、次に「(主人公のピンチなど作品を盛り上げる)クリフハンガー的な事件」が起こる、という二つの要素があると思っています。

 これは時代によっても変わるかもしれませんが、今の時代はイカゲームの主人公ソン・ギフンのように「弱者が勝ち上がっていく、逆襲していく」というストーリーラインがめちゃくちゃ刺さる。これは映画パラサイト 半地下の家族」やドラマ「梨泰院(イテウォン)クラス」など、他の韓国作品もそうです。

 ギフンは、他の参加者が殺されたりけがをしたりしているのを見て「ゲームをやめよう」と言います。そういう優しい弱者の勝利が共感を呼ぶんですね。

 さらに、第1話で30分以上かけてギフンのバックグラウンドについて説明している。これって長すぎるんです。多額の借金を抱えただめな人間だというだけなら、そんなに時間をかけなくていい。だけどそこをすごく丁寧に描くことによって、視聴者をぐっとキャラクターに寄り添わせて、最後まで一気に見せる力を持たせているんです。

 次に「事件」について見てい…

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