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認知症薬、審査で結論出ず 「足踏みしていいか」「効果見極めを」

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姫野直行、編集委員・辻外記子、ニューヨーク=真海喬生
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 注目されていたアルツハイマー認知症の治療薬「アデュカヌマブ」の承認について、厚生労働省の部会は22日、結論を持ち越した。原因となるたんぱく質「アミロイドβ」を減らすことと、認知機能の進行抑制の関連性は十分でないと判断され、次の審査までには年単位の時間がかかるという。部会の判断を識者はどうみるのか。

「先がけの薬、前向きな議論を」

 日本認知症学会理事長の岩坪威・東京大学教授(神経病理学)は「この薬の潜在的有用性は認められていると思う。ただ、臨床試験の結果を慎重に判断したのだろう」とした。その上で「早めに新しいデータ提出などの課題を解決し、アルツハイマー治療薬の先がけの薬として、早い時期に日本の臨床現場で使えるよう前向きな議論をしてほしい」と求めた。

 患者団体などから早期承認を求める意見があり、「新しい臨床試験となると数年はかかる。ここで足踏みをしていいのか、研究者の立場としてもどかしい思いがある」とした。

 米国のFDA(食品医薬品局

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