箱根駅伝へ決意 巻き返し誓う東海大・シード権獲得狙う日体大

大宮慎次朗
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 新春の風物詩・第98回東京箱根間往復大学駅伝競走箱根駅伝)が1月2、3日に開かれる。神奈川県内に練習拠点を置く大学のうち、苦戦が続いた主要大会から巻き返しを誓う東海大と、4年ぶりのシード権獲得を狙う日本体育大に意気込みを聞いた。(大宮慎次朗)

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 前回5位の東海大は、春に主力選手の多くが卒業した。「転換期」の今季はここまで、前回の箱根で区間賞を獲得した石原翔太郎選手(2年)をけがで欠き、前年から成績を落としている。エースの復帰が間に合わないまま臨む箱根路で、有終の美をめざす。

 箱根に並ぶ学生三大駅伝の出雲駅伝は9位で、全日本大学駅伝は12位だった。両角速監督は「(石原選手の不在で)戦い方を見失っていた」と振り返る。

 「このままではいけない」。本間敬大主将(4年)は11月の全日本の後、週1回のミーティングを開いた。自分たちの実力を見つめ直し、箱根では新チーム当初の目標「3位以内」から「6位以内」に切り替えて確実にシード権を狙う。「一人ひとりが失敗しない駅伝」を合言葉に、速さよりスタミナを強化するようにした。

 主力の市村朋樹選手(4年)は「ここまで情けない走りしかしていない」と唇をかむ。4月に石原選手を上回る1万メートル28分3秒を記録したが、出雲と全日本では区間の2桁順位と、本来の力を出せなかった。

 本間主将はけがに泣き、3年時からようやく走れるようになった。そんな二人は箱根を前に同じ抱負を語った。「後輩に4年生らしい意地を見せる」

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 伝統校の日体大は10月の予選会を3位で通過し、74年連続での出場を決めた。過去3大会は10位以内に入れずシード権を逃したが、玉城良二監督は「チームの土台はできつつあり、(目標の)シードを争う学校とは競り合える」と自信をのぞかせる。

 注目は3年連続で出場するエースの藤本珠輝選手(3年)だ。玉城監督も「頭一つ抜けた存在」と全幅の信頼を寄せる。

 「緊張もあった」という1年時は5区で区間16位と苦しんだが、1区を任された2年時は8位と成長した。今年5月の関東インカレでは1万メートルで4位(日本人2位)を記録。チームに箱根経験者は4人しかいないだけに、「エースとして勢いをつける走りがしたい」と役割を自覚する。

 前回大会では3区までシード圏内と好走したものの、その後失速して14位になった。今季成長を見せた大畑怜士選手や箱根路を知る大内宏樹選手ら4年生が、藤本選手に続こうとしている。

 10度の優勝を誇るが、2013年以降は遠ざかる。玉城監督は「もう伝統にあぐらをかいている時期ではない。普段通りのことをきちっとやっていきたい」と話した。