1日1回読んで効く「サギ・ザ・ブロック」 薬局で配布、ヒントは…

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 【福島】「1日1回、読んで効く」という「薬」が、いわき市内の薬局で配布されている。効能は「詐欺犯人撃退」、成分は「詐欺をミヤブレール」だという。その名も「サギ・ザ・ブロック」。どこかで聞いた名前に似ているこの「薬」、仕掛けたのはいわき南署だ。

 薬局で薬をもらおうとすると、袋に貼られた黄色いシールが目に飛び込んでくる。これが「サギ・ザ・ブロック」。高齢者がよく利用する薬局を拠点に、なりすまし詐欺(特殊詐欺)への注意を呼びかけようと、同署生活安全課員が考案したものだ。名前はアリナミン製薬が販売する「ベンザブロック」をヒントにしたもので、作成には同社の了承も得ているという。

 シールには用法・用量として、「なるべく空腹時を避けて、声に出して、1日1回【注意】をお読み下さい」とあり、注意の内容は「電話で『お金の話』は詐欺」「『還付金』『ATMで手続き』は詐欺」などと赤字で書かれている。

 同署は17日、市内の「くすりのマルト調剤薬局上中田店」に、シール500枚を贈った。同店では17日から、処方された薬を渡す際に袋に貼る形で配布を始めた。署は今後、他の薬局にも協力を求める予定だ。

 同署の菅野将克・生活安全課長は「1日1回読んで詐欺の手口を知ってもらい、詐欺の電話が掛かってきても自信を持って対応してほしい」と話す。同店の和田一司店長は「1件でも詐欺被害が減らせるように声がけなどにも取り組んでいきたい」と話した。