「家計に打撃」「料金上げたいが、客が離れる」 原油高、各地で悲鳴
荒海謙一、飯島啓史、酒本友紀子
原油価格の高騰が長期化している。本格的な冬が到来した福島県内では、一般家庭やハウス栽培農家から悲鳴があがる。県は灯油購入費補助や農家への融資支援といった対策に乗り出した。
福島市内のガソリンスタンド。ストーブ用の灯油を買いに来た市内の会社員、佐藤秀一さん(66)は「ガソリンの値段は下がってきたけど、灯油は高いまま。家計には打撃です」とため息をついた。「寒い日が続くので余計に出費が多く感じる。暖房は使わざるを得ないので仕方ない」
経産省によると、県内の灯油の店頭価格(今月13日時点)はタンク1個分の18リットルあたり1849円と、前年同期の1369円から35%増。漁船やハウス栽培の燃料となるA重油の東北地方の価格(10月時点)は1リットル93・4円で、前年同期と比べて42%高くなった。
収穫シーズンを迎えているイチゴの農家にも原油高は直撃している。
オープン迎えるイチゴ園も苦しい内情
伊達市の神田勇雄さん(64…
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