子どもの読書に電子化の波 「学校向け電子書籍サブスク」次々

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川村貴大
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 小中学生に1人1台の情報端末配備が進むなど教育現場のデジタル化が進むなか、学校向けの電子書籍定額読み放題(サブスクリプション)サービスを出版社などが相次いで始めている。子どもたちの読書も、紙の本から電子書籍へと移っていくのか。読書の電子化に取り組む学校を訪ねた。

 「読み聞かせの発表をします」。朝の読書の時間。教室の前に出てきた小学1年の福田壮一郎君(7)はそう言うと、手元のタブレット端末に表示させた電子書籍の絵本「てぶくろをかいに」を朗読し始めた。

 他の児童たちも自分の端末で同じページを表示させ、朗読に合わせて画面をスワイプしてページをめくっていく。読み聞かせが終わると「はい!」と元気よく手を挙げ、感想を発表し合った。

 この東京都荒川区立第一日暮里小学校は、ポプラ社が運営する小中学校向け電子書籍読み放題サービス「Yomokka(よもっか)!」を9月に試験的に導入した。児童は朝の読書の時間や休み時間などに紙の本とタブレット端末の両方で読書を楽しむ。家では紙の本をよく読むという福田君は「『Yomokka!』を始めてから読書の量が増えた」と話す。

 このサービスでは、絵本や小説など同社の約1千冊が読める。本の感想を投稿して共有したり、自分のオススメの本をランキング形式で公開したりすることもできる。7月の無料体験版の開始以来、全国の386の小学校と48の中学校が採用し、約16万人が利用する(12月17日時点)。有料版に移行する来年4月からは、新たに岩波書店など16社の電子書籍も読めるようになる。

 同校によると、このサービス…

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