料理宅配の「フードパンダ」、日本から撤退へ ドイツ本社が売却方針
料理宅配サービスの「フードパンダ」を展開する独デリバリーヒーローは22日、日本市場から撤退すると発表した。2022年3月までに日本事業を売却する予定だという。日本で競争が激化する中、苦戦が続いていたとみられる。20年9月に参入してから1年半での撤退となる。
日本法人は23日、「法的かつ運営上の諸手続きに関して協議中」とした。国内の料理宅配市場は新型コロナ禍による巣ごもり需要から市場が急拡大した。しかし、先行するウーバーイーツと出前館のほか、フィンランド発の「ウォルト」、中国系「ディディフード」など参入が相次ぎ競争が激化、配達員の確保も難しくなっていたという。
フードパンダは現在、東京や大阪、愛知、福岡など22都道府県でサービスを展開。今年4月に同業の「フードネコ」と事業統合し、7月から配達専用スーパー「パンダマート」を始めるなど事業拡大に取り組んでいた。(田幸香純)