「ヘビーな日常にスイートな音楽を」 クレケン横山剣、寅年の野望
横山剣さん率いる「クレイジーケンバンド(CKB)」は横浜で結成、1998年の寅(とら)年にファーストアルバムを出した。「タイガー&ドラゴン」のヒットで幅広い層を虜(とりこ)にし、手がける楽曲は地元愛に満ちている。コロナ禍というトンネルの先に何が見えるのか。寅年への思いを聞いた。
1960年生まれ、横浜市出身。81年デビュー。97年にクレイジーケンバンドを結成。楽曲提供も多数。2021年は初のカバーアルバム「好きなんだよ」をリリース。延期したデビュー40周年記念ライブを、3月26日にKT Zepp Yokohamaで開催予定。
音楽は、コロナだろうがなんだろうが、温泉のようにわーって勝手に湧いてくるものなんですね。どんな天変地異があろうと、止まることはない。何かを変えなきゃいけないとは思わなくて、気持ちはまったく変わってないですね。ライブが中止になったり延期になったり、いろんな予定していたものができなかったりするんですけど、これはコロナに限らず、たとえば2018年の北海道の地震で、会場が被災してツアーができなくなっちゃったとか、3・11もそうです。コロナが収まったら、また別のことがあるだろうし。
危機に必要なのは「鈍感力」
ところ、とき、情勢に関係なく、僕は常に甘酸っぱく、スイートなもの、メロウなものが出てくる体質なので、あんまり危機っぽい曲が出ることはないですね。
たとえば、大変だっていうと…