犬猫を苦しめるペットの流通、変われるか 取材続ける記者の視点

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太田匡彦
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 販売用の子犬を繁殖させるために飼育していた数百匹もの犬を虐待したとして、長野県松本市で繁殖業を営んでいた男とその従業員が11月、同県警に動物愛護法違反容疑で逮捕された(同罪で起訴。従業員は不起訴)。犬猫の繁殖業者やペットショップの飼育環境を改善、悪質業者を淘汰(とうた)するために、動物愛護団体などが長年その導入を強く要望していた、具体的な数値規制を盛り込んだ飼養管理基準省令が6月に施行(一部未施行)されたばかりというタイミングだった。

 振り返るとペット関連の業界団体は、動愛法の改正のたびに、徹底して規制強化に反対してきた。ペットショップなどが作る全国ペット協会(ZPK)が2001年に設立されたのは、前々年に初めて動愛法が改正され、業者規制の動きが顕在化したのがきっかけ。4度目の改正を数年後に控えていた16年には、ペットフード協会が中心となって業界10団体(当時)を束ねる新組織・犬猫適正飼養推進協議会を立ち上げ、人と資金を結集している。

 一方でこの間、ペット業界は悪質業者の改善、淘汰に向けた自主的な取り組みにどれだけ力を注いできただろうか。

 幼い子犬・子猫の心身の健康…

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