中部空港の新滑走路、社長「めざすべき姿」 赤字経営で費用どうする

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今泉奏
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 中部空港愛知県常滑市)の滑走路を2本に増やす構想案が本格的に動き出した。空港の運営を担う中部空港会社はコロナ禍で赤字に苦しむなか、140億円を見積もる事業費を誰がまかなうのか。財源は不透明なままだ。

 23日、空港直結の複合商業施設「フライト・オブ・ドリームズ(FOD)」のリニューアル・セレモニーが開かれた。中部空港会社の犬塚力社長は「滑走路の整備は未来の目指すべき姿。ようやく目の前にはっきりした形で現れた」と語った。

 中部空港は日本では珍しい「民間空港」だ。社長は初代から5代連続トヨタ自動車出身。民間流のコスト削減でなんとか安定経営を続けてきた。空港会社の株は、国や、愛知県などの地方自治体で半分、残りは三菱UFJ銀行や中部電力、トヨタなどの民間企業でもつ。

頼みの綱は公的な支援

 空港が設立された際の総事業費5950億円は、空港会社が全額を出す形をとった。ただ、実際には株主の国や地方自治体、民間企業からの出資や借り入れでまかなった。内訳は返済不要の出資が836億円、無利子負債が1673億円で、有利子負債が3284億円だ。

 負担の大きい有利子負債は開港以降、順調に減らし、今年9月末時点で2201億円になった。

 中部空港は、第2ターミナル…

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