「論点すり替えた」立憲幹事長が批判 皇位継承の有識者会議報告書

立憲

神沢和敬
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 安定的な皇位継承のあり方を議論する政府の有識者会議が政府に提出した報告書で皇位継承策を示さなかったことについて、立憲民主党は23日、「課題を先延ばしした」と批判する西村智奈美幹事長名のコメントを報道機関に出した。「報告書は国会での議論の土台にすることはできない」と問題視している。

 会議は2017年に国会が天皇退位の特例法を制定した際、安定的な皇位継承を確保するための諸課題や女性宮家の創設などを検討・報告するよう付帯決議で求めたことを受けて、政府が設置した経緯がある。

 西村氏は、報告書について「皇族数減少等に係る課題に論点をすり替えた」と批判。女性天皇を含めた将来的な皇位継承のあり方や女性宮家の創設などを「本来、議論すべき(課題)」と指摘した上で、「結論も方向性も示さず、安定的な皇位継承という先延ばしできない課題を先延ばしている」と断じた。

 立憲は今後、付帯決議の趣旨にそった課題解決を検討するための委員会を党内に立ち上げる予定だ。

 有識者会議が22日にまとめた報告書は、皇位継承策については示さず、皇族数の確保が喫緊の課題だとして、①女性皇族が結婚後も皇族の身分を保持する、②旧宮家の男系男子が養子として皇族復帰する、という2案の検討を求めた。政府は今後、報告書の内容を国会に報告する。神沢和敬