中傷ツイートの投稿者情報、地裁が開示命じる 旭川いじめ問題

旭川女子中学生いじめ問題

井上潜
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 北海道旭川市で3月、中学2年の広瀬爽彩(さあや)さん(当時14)が遺体で見つかり、母親が過去にいじめを受けていたと訴えている問題で、母親がツイッター上で中傷を受けたとして、プロバイダーに投稿者情報の開示を求めた訴訟の判決が23日、旭川地裁であった。バヒスバラン薫裁判官は母親側の主張を認め、プロバイダー側に投稿者の氏名と住所の情報を開示するよう命じた。

 広瀬さんは2月に旭川市内の自宅を出た後に行方不明になり、3月に市内の公園で遺体で見つかった。司法解剖の結果、死因は凍死とされた。関係者によると、広瀬さんは自宅を出る前に、知人に自殺をほのめかしていたという。

 訴状や原告代理人弁護士によると、4月下旬、ツイッターで広瀬さんが亡くなった原因が家庭環境の問題にあるかのような内容が同一アカウントから投稿された。悪質な2件について母親の社会的評価を低下させたとして、プロバイダー2社に投稿者情報を開示するよう求めていた。

 このうち1社は回線の契約者情報を開示したため、原告が訴えを取り下げた。しかし、投稿は不特定多数が出入りする場所から送信されたもので、投稿者の特定には至らなかったという。

 23日の判決は残る1社に対するものだった。同社の代理人弁護士は「判決を精査して対応を検討したい」としている。(井上潜)