三菱電機調査委、新たに5工場29件の不正確認 漆間社長は辞任否定

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村上晃一、内藤尚志
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 品質や検査をめぐる不正問題について三菱電機の調査委員会は23日、新たに5工場で計29件の不正を確認したと発表した。問題発覚後も8月まで続いていた事例もあり会社側の対応が不十分だった。同社は一連の責任について元職を含む役員計12人を処分した。漆間啓(うるまけい)社長は月額報酬の50%を4カ月分返上する。

 漆間氏のほかに処分されたのは柵山正樹・前会長や杉山武史・前社長ら11人。元役員6人は報酬の自主返納に応じた。弁護士らの検証委員会は問題に適切に対応しなかったとして、柵山氏と杉山氏の経営責任は「極めて重い」とした。

 漆間氏はこの日の会見で責任を認めつつ、辞任については「信頼を回復するのが責務だ」と否定した。

 鎌倉製作所(神奈川県鎌倉市)では8月まで、ETC設備について虚偽の試験成績書を作成していた。一連の問題が6月に発覚し当時の杉山社長が7月に引責辞任した後も、不正が続いていた。ほかにも長崎製作所(長崎県時津町)と福山製作所(広島県福山市)などで新たな不正がみつかった。調査委によると不正は今回確認分を含め累計で6工場、47件になった。

 長崎製作所で問題の発端となる不正が見つかり、ほかでも相次いで判明している。調査委が社員にアンケートしたが、上司が部下の回答を把握しようとした事例があった。調査委は妨害だとし、会社側に厳重注意したという。

 長崎製作所でつくった非常用発電機の不具合の公表も遅れた。漆間氏は「私に上がるまで情報が滞留していた。組織のなかで情報の詰まりがある」と述べた。(村上晃一、内藤尚志

「組織のなかで情報の詰まりがある」

 品質や検査などの不正が続々と見つかり、役員ら12人の処分を公表した三菱電機。漆間啓(うるまけい)社長は23日の都内の会見で「多大なるご迷惑をおかけしていることを改めて深くおわび申し上げる」と謝罪した。

 会見での主なやりとりは以下の通り。

 ――調査委員会へのアンケー…

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