表現の自由願う作品 撤去一転、公開なぜ? 青梅の美術館

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杉山圭子
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 東京都青梅市立美術館で開催中の展覧会「アートビューイング西多摩2021 開花するアート」(11月20日~来年1月16日)で23日、作品の一つが1カ月ぶりに公開となった。前日まではその作品だけブルーシートで覆われ、鑑賞できなかった。何が起きていたのか――。

 展覧会は市立美術館と実行委員会などの共催で、会場には、西多摩地域ゆかりの芸術家21人の絵画や立体造形が展示されている。

 1カ月ぶりに公開されたのは、鹿野(しかの)裕介さん(29)の立体作品。おりに入ったギロチンを表現したもので、台上のタイル状のプレートに「Ome City Museum of Art」(青梅市立美術館)、刃の柄に「Freedom of expression」(表現の自由)と書かれている。

 鹿野さんは作品について「タイトルの『Execution of the Art Museum』は『美術館の処刑』の意味で、表現の自由に関する思いや願いを込めた」と説明する。2年前の同じ展覧会で、電球を用いた展示を希望したが、電源の使用が認められずに変更を余儀なくされた。当時の出来事をもとにしたという。

 美術館と実行委によると、作品は11月20~23日(22日は休館)の3日間は鑑賞できたが、23日の閉館後に撤去が決まり、シートがかけられた。美術館側が展示内容に問題があると指摘し、鹿野さん、実行委との三者で協議した結果、撤去することで合意したという。作品の前には「出品に際しての注意事項に反するものであるため、撤去することといたしました」との説明文が掲げられた。

 だが、「合意」のとらえ方に…

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