弥生時代中期の集落跡確認 高知県南国市の成願遺跡

冨田悦央
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 高知県南国市大埇(おおそね)甲の成願(せいがん)遺跡の発掘調査をしていた県文化財団埋蔵文化財センターは、弥生時代中期の集落跡などを確認した。12月16日に発表した。

 竪穴建物5棟や集落を取り囲む溝などが見つかった。建物はいずれも円形で、直径4・4~8・6メートル。溝は長さ約15メートル、幅1・6~2メートル、深さ約60センチで、この集落の周囲にめぐらされた環濠(かんごう)と考えられるという。食べ物の貯蔵などに使われる穴(土坑〈どこう〉)は30余りあった。

 土坑から弥生時代の中期中葉(紀元前3世紀ごろ)に作られたとみられる土器や、石のやじり、石包丁などの石器も多数、発掘された。

 センター調査員の綾部侑真(ゆうま)さんは「弥生時代の中期中葉の集落遺跡は県内ではほとんど確認されておらず、県の弥生時代の集落の変遷を探るうえで大きな成果となった」としている。

 農地区画整理工事に伴い、同センターが今年9月から発掘調査を進めていた。(冨田悦央)