第4回「対立が熱狂を生む」移り変わった党の顔、共通する政治手法と危うさ

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寺尾佳恵、添田樹紀
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 地域政党大阪維新の会」発足以降、党の「顔」は移り変わった。破壊力の橋下徹氏統率力松井一郎氏、発信力の吉村洋文氏。維新内部での評価は三者三様だが、共通するのは、敵をつくって攻撃し、維新の存在感を高める政治手法だ。

 「もう少し先頭に立って、との声をいただいた。公約実現に全力を尽くす」。大阪維新から誕生した国政政党「日本維新の会」は2021年11月27日の臨時党大会で、松井氏の代表続投を決定。維新創設者によるかじ取りが続くことになった。

 大阪維新の初代代表はタレント弁護士から政界入りした橋下氏。08年に府知事に就任すると、5兆円の負債を抱える府財政は「破産状態」だと主張。財政健全化に向け、職員給与削減や事業見直し、府議の定数・報酬削減などに取り組んだ。

 大阪維新の会が大阪府知事大阪市長のダブル選挙を制して10年が過ぎました。大阪での政治基盤を背景に、2021年の衆院選で野党第2党になった維新の実像とはどんなものなのか。その組織や戦略、政策、リーダーを検証します。

敵と味方をはっきり区別

 補助金を受け取る側や労働組…

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    蔵前勝久
    (朝日新聞論説委員=国内政治全般)
    2022年2月3日8時37分 投稿
    【視点】

     全国をみれば小選挙区導入が想定した二大政党による競い合いとは、ほど遠い「自民1強」状態が続いていますが、こと大阪に限っては地域限定の二大政党制になっています。自民分裂で生まれた、自民と維新の保守二大政党です。  かつて興味深く眺めたのは