国家の信用にあぐらをかく日本 統計のウソに市場はいつか牙をむく

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聞き手・岸善樹
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 国土交通省の統計不正で思い出すのは、2009年のギリシャ危機です。政権交代によって財政赤字の過少申告が明らかになると、国債が大暴落。危機は欧州全体に波及しました。政治学者の遠藤乾さんは、今回の書き換えを「等身大の姿をゆがめた点ではギリシャと同じ」としたうえで、「市場を甘く見ない方がいい」と警告します。

 1966年生まれ。北海道大学教授。専門はEU、安全保障、国際政治。著書に「欧州複合危機―苦悶するEU、揺れる世界」「統合の終焉―EUの実像と論理」など。朝日新聞デジタル「コメントプラス」のコメンテーターを務める。

 ――なぜギリシャ政府は財政赤字を少なく見せたかったのでしょうか。

 「08年のリーマン・ショックで税収が減り、財政赤字が膨らんだ点が大きかったと思います。欧州連合(EU)の加盟国は、財政赤字を国内総生産(GDP)の3%以内に抑えることが協定によって義務づけられています。ギリシャの09年の赤字見通しは当初は3.7%で、リーマン・ショック後という事情を考えれば、ぎりぎり何とかなりそうな状況に見えました」

後半では、EUにおけるギリシャの微妙な立ち位置や、日本がギリシャの二の舞になる可能性などについて語ります。

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 ――過少申告はなぜ発覚した…

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