「大東亜以下」メールは学歴フィルター? マイナビの誤送信で波紋

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鎌田悠、上野創
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 就職情報会社のマイナビが今月、就活生を大学名で線引きしたとも取れるメールを誤って送信した。いわゆる「学歴フィルター」ではないかとネットで騒ぎに。就活の現場では、どう受け止められているのか。

 マイナビが今月6日に就活生ら約1万6千人に送信したメールの件名には「大東亜以下⑨」と記されていた。「大東亜」は大東文化大、東海大、亜細亜大の3大学をまとめた俗語だ。

 マイナビによると、誤送信先にはこの3大学以外の学生も含まれていた。件名は、人数が同じくらいになるよう就活生を二つのグループに分ける際、社内で便宜上使った表現が誤って記されたものという。

 メールは、スーパーなどを展開する企業のインターン職業体験)を案内する内容だった。企業の担当者は「特定の大学の学生に案内を出すようにマイナビ側に依頼したことはない。所属大学を重視した採用選考はしていない」と話した。

 企業が大学によって就職説明会の機会などに差をつける行為は「学歴フィルター」と呼ばれる。難関大の学生に多くの定員枠を設けたり、同じ就活支援サイトを使っていても申し込み可能な時期に違いがあったりといったことが代表例だ。マイナビは「所属大学によってサービスに優劣はない。(メールは)不要な誤解を与えた」と説明した。

 厚生労働省によると、企業には原則として「採用の自由」が認められている。法律で差別を禁じている性別や年齢とは異なり、学歴を選考の判断基準としても法的な問題はない。ただ、露骨な行為が明らかになるたびにSNSなどで批判されてきた。

 大学名で企業が対応を変えるといったことは、実際にあるのか。

 採用面接に関わることもある…

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    小熊英二
    (歴史社会学者)
    2021年12月26日14時12分 投稿

    【視点】学歴といっても「学校歴」である。それを批判する側も、日本の「学歴」の枠内で批判している。 企業側のいう「学校歴」は、「大学で何を専門的に学び、どういうスキルを身につけたか」の指標ではない。大学入試までに「どれだけがんばったか」の指標と