2021年シーズンを終えたのに、サッカー界には落ち着かない空気が流れている。
入場制限が解けた天皇杯準決勝で、観戦者の男性が新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」に感染していたことがのちに明らかになった。決勝では東京・国立競技場(収容6万8千人)に観客5万7785人が入ったが、オミクロン株の脅威は広がりつつある。
Jリーグの村井満チェアマンは23日の記者会見で、「ここまで何とかたどり着いたが、まだ終わっていないという思いで年を越す」と今季を総括している。
最近、Jリーグやクラブ関係者からよく聞くのが「心理的障壁」という言葉だ。観戦を控えようという心理が多くの人々に残っているのではないかという懸念だ。実際に、Jリーグの分析では、新規や観戦回数が少ないライト層ほどスタジアムに戻ってきていないという傾向が出ている。
昨年末の観戦者アンケートで…