ポジティブに人とつながれる 住吉美紀が考えるラジオの役割

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聞き手・田島知樹
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 「radiko(ラジコ)」の登場やコロナ禍で、ラジオの役割が見直されている。NHKを退職後、TOKYO FM「Blue Ocean」(月~金曜、午前9~11時)のパーソナリティーを始めて2022年春で10年。住吉美紀は今、ラジオの大きな可能性を感じている。

 ――3月で10年になりますね。

 月~金曜まで平日は毎日放送があります。祝日だろうがお盆だろうが、台風が来ようが正月もです。放送休止はほとんどありません。この10年間で特番の代わりに休みになったのは、記憶の限りでは2回ほどです。

ラジオは全集中を求めない

 ――パーソナリティーをしてきたこの10年でラジオを取り巻く環境にどんな変化を感じていますか?

 二つの変化があったと思います。まずはradikoの影響です。スマホの中に納まったということはすごく大きい変化です。車の中だけでなく、通勤中に電車内で楽しむ人も増えたと思います。さらに生放送を気にせず自分の生活に合わせて聞ける。1週間さかのぼって聞くこともできますよね。ツイッターを見ていると「朝のブルーオーシャンだけど夜中聴いています」「12時間遅れのブルーオーシャン」とつぶやく方を見ます。

 もうひとつの変化はやはりコロナ禍です。在宅勤務、おうち時間が増えて、リスナーがぐーんと増えました。「初めてメッセージします」というメールをよく読むようになりましたね。そのメールも関東からだけでなく、全国から届くんです。

 ながらに適した「全集中を求めない」ラジオの特徴が生きたんだと思います。仕事などやらなきゃいけないことがあるんだけど、無音だとやりにくい。でも音楽だけだとちょっと寂しい。ラジオは人の声、温度感があって、「部屋で独りだけど世界には人がいる。他のみんなもいる」と思わせてくれます。社会とのつながりが感じられるんです。

リモート放送は武器

 ――コロナ禍で放送の仕方は変わりましたか?

 初めて自宅からリモート放送…

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