中国の1300万人都市・西安がロックダウン 団地封鎖、交通も制限
北京=平井良和
人口約1300万人の中国陝西省西安市が、新型コロナウイルスのデルタ株の拡大で事実上のロックダウンに陥った。中国の衛生当局は感染の連鎖を完全に断つ「ゼロコロナ」を掲げるが、感染経路の特定が追いつかないまま市内全域に広がったため、外部との交通が制限され、全ての団地が封鎖された。中国本土では今秋以降、流入経路が不明の感染拡大が続き、不安が広がっている。
陝西省の衛生当局によると、12月9日~23日の間に市内で250人余りの感染者が確認された。事態を受けて23日から市外との間を結ぶ航空便と長距離バスがすべて停止されたほか、列車の運行も制限されている。市外へ続く道路には検問が敷かれ、多くの車が市内へ追い返されている。
市内ではすべての団地や居住地域がそれぞれ封鎖され、地域外に出られるのは「1家族につき1人が、2日間に1度だけ」という制限が敷かれた。24日朝までに全住民が2回のPCR検査を受けている。
ウイルスの分析結果では、市…

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