山口県副知事が辞職 衆院選で部下を林外相後援会に勧誘、罰金命令

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前田健汰、高橋豪、武井宏之
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 10月の衆院選山口3区に自民公認で立候補し、当選した林芳正外相の後援会への入会を部下に勧誘させたとして、山口区検は24日、山口県の小松一彦副知事(65)を公職選挙法違反(公務員の地位利用)の罪で山口簡裁に略式起訴し、発表した。小松副知事は起訴内容を認め、簡裁から罰金30万円の略式命令を受けて即日納付。同日、村岡嗣政知事に辞職を申し出て受理された。

 起訴状などによると、小松副知事は4月下旬ごろ、副知事室で、県の部次長級職員5人に林氏の後援会の入会申込書やリーフレットを渡し、入会するよう県職員78人を勧誘させたとされる。

 小松氏は24日夜、県庁で記者会見し、「県政に対する信頼を著しく失墜させてしまった」と謝罪した。動機については、自民党関係者から依頼されたためだったと述べ、「自民党からの依頼であれば引き受けた方が、行政運営がスムーズにいくだろうと判断した」と説明した。

 小松氏によると、4月上~中旬ごろ、自民党関係者から「(林氏の)後援会のことをよろしく頼む」と頼まれ、副知事室に約3千枚の入会申込書とリーフレットが持ち込まれた。これらを各部局の部次長級職員らに配布。5月中旬には名前や住所が記入された申込書約1500枚を回収し、依頼してきた関係者に直接渡したという。関係者の氏名は明らかにしなかった。

 また小松氏は、同様の勧誘が少なくとも10年以上前から慣習的に行われていたと明かした。自身も昨年4月の副知事就任後、ほかの選挙でも同様の勧誘を数回、行っていたという。具体的な選挙名は明らかにしなかったが、複数の県職員が朝日新聞の取材に対し、今年10月の参院山口選挙区の補欠選挙山口市長選でも行われていたと証言している。

 小松氏は「違法性の認識はな…

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